MLCC分野におけるナノニッケル粉末
発行日時:
2025-07-28
近年、高容量化、小型化、高信頼性化という開発トレンドに伴い、MLCCの生産コストは上昇しています。内部電極にニッケル、端子電極に銅を使用することが、貴金属電極に取って代わるMLCCの開発トレンドとなりつつあり、ナノニッケル粉末の需要も高まっています。
近年、高容量化、小型化、高信頼性化の開発トレンドに伴い、MLCCの製造コストは上昇しています。内部電極にニッケル、端子電極に銅を使用することが、貴金属電極に取って代わるMLCCの開発トレンドとなりつつあり、ナノニッケル粉末の需要も高まっています。
ナノニッケル粉末の特性と用途
1. ナノニッケル粉末は、粒径が小さく、比表面積が大きく、結晶構造内の粒界や表面に占める原子の割合が大きいため、高効率光触媒作用、高導電性、磁性などの性能上の利点があり、電子機器、化学、環境保護、エネルギーなどの分野で広く利用されています。
2. ナノニッケル粉末は、燃料電池のアノード触媒など、触媒反応に使用できます。
3. ナノニッケル粉末は、導電性に優れ、安定性が高く、焼結温度が低いため、様々な導電性スラリーや電池電極に広く使用されています。
4. ナノニッケル粉末は、その独特の磁性により、磁性流体(フェライトよりも優れた性能を示す)を調製し、減衰装置などの分野で使用することができます。
5. ナノニッケル粉末は分散性と分離性に優れているため、バイオマーカーやバイオ分離の分野での使用に適しています。
MLCC内部電極用ナノニッケル粉末
MLCCで使用される初期の内部電極ペーストは、パラジウムを含む銀ペーストでした。しかし、パラジウムは貴金属であるため高価であり、MLCCの製造コストが高くなる原因となっていました。コスト削減のため、銅やニッケルを代表とする金属内部電極が登場し、現在では最も広く使用されています。銅は抵抗率が低くコストも低いものの、低い共焼成温度のため高度な製造プロセスが必要です。さらに、銅ペーストは化学的に活性が高く、空気中で急速に酸化し、電極の導電率が大幅に低下します。一方、ニッケルは豊富に存在し、導電性ペーストとして優れた導電性を示すだけでなく、従来の貴金属よりも製造コストがはるかに低くなっています。
MLCC用ナノニッケル粉末の研究の現状
電子機器は小型化、高機能化に向けて進化を続けており、より小型で数多くの電子部品の需要も高まっています。この傾向は、モバイル通信機器市場の拡大において特に顕著であり、MLCCの小型化を大きく推進しています。その結果、MLCCの内部電極材料に対する需要は、粒径が小さく、均一に分散し、優れた分散性と高い結晶性を示す材料へと変化しています。
MLCC内部電極の製造プロセスにおいて、ナノニッケル粉末の粒径の均一性とスラリー中での分散性は、最終的に焼結された電極の連続性と粗さを決定する重要な要素です。金属ナノ粒子の結晶性が低い場合、焼結時に体積収縮が起こり、電極層の割れや焼結電極の導電率の低下につながる可能性があります。さらに、電極層と誘電体層を形成するために高温での脱ガスと焼結を行うため、内部電極材料は十分な耐酸化性を有している必要があります。
キーワード:
ナノニッケルパウダー,MLCC
おすすめブログ
セラミックコンデンサは、セラミック材料を誘電体として使用するコンデンサの総称です。セラミックコンデンサには多くの種類があり、形状やサイズも大きく異なります。その中でも、積層セラミックコンデンサ(MLCC)は現在、回路で使用されているコンデンサの中で最も広く使用されています。
2025-08-01
近年、高容量化、小型化、高信頼性化という開発トレンドに伴い、MLCCの生産コストは上昇しています。内部電極にニッケル、端子電極に銅を使用することが、貴金属電極に取って代わるMLCCの開発トレンドとなりつつあり、ナノニッケル粉末の需要も高まっています。
2025-07-28
化粧品には多くの種類があり、その成分から見ると、様々な原料を様々な工程で混合して作られています。化粧品の製造においては、無機粉体が着色剤や充填剤として主に使用されています。
2025-07-23

お問い合わせ
製品にご関心をお持ちでしたら、メールアドレスを残していただければ、できるだけ早くご連絡いたします。ありがとうございます!

Copyright © 河南エアスペース輸出入有限公司