マイクロおよびナノ銅粉末の応用
発行日時：
2025-07-17
銅は延性のある金属で、電気伝導性に優れており、その総消費量は非鉄金属の中でアルミニウムに次いで2位です。重要な銅材料である銅粉は、多くの工業生産分野で幅広く利用されています。
銅粉の特性はその粒子径と密接に関連しています。粒子径が小さくなるにつれて、銅粉の特性は変化し、特に粒子径分布が1～100nmのナノ銅粉では、光学特性、電気特性、磁気特性、機械特性、化学特性において顕著な変化を示します。これらの優れた特性により、ナノ銅粉は、高エネルギー触媒、潤滑剤添加剤、導電材料、強化材料など、多くの分野で広く応用されています。
触媒
ナノ銅粉は、遷移金属の独特な物理化学的特性を有し、強い吸着能力と高い表面活性を示します。単独で使用することも、他の貴金属と組み合わせて使用することもでき、優れた触媒性能を発揮します。形態や粒子径などの特性を調整することにより、マイクロ・ナノ銅粉は、自動車排気処理装置における高効率触媒として、冶金や石油化学工業におけるポリマーの脱水素反応や水素化反応、アセチレンの重合において、優れた触媒活性を示します。
導電材料
マイクロ・ナノ銅粉は、優れた導電性と低コストを兼ね備えており、銀などの貴金属に代わる導電性フィラーとして有望です。これを用いて、環境に優しく、高効率な導電性接着剤やコーティングを製造することができます。マイクロ・ナノ銅粉は、効果的な電磁シールドを提供することに加え、従来の導電性コーティングの使用時に発生する電磁汚染問題を防止することができます。
医療用抗菌剤
様々な金属とその酸化物は、抗菌特性を持つことから抗菌材料として分類されます。マイクロ・ナノ銅粉は、マイクロ・ナノ銀に次ぐ抗菌・殺菌特性を有しています。さらに、調製が容易で、生物学的毒性が低いことから、医療用抗菌用途に理想的な材料となっています。
キーワード：
マイクロおよびナノ銅粉,触媒,導電材料,医療用抗菌剤
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